2009年12月24日木曜日

2009.11.16 竣工

ついに、みなさまのお力をお借りして、FUSSA K竣工いたしました。

常に遅れながら現場の状況をお伝えしてきたこのブログも今回が最終回となります。

竣工した姿を紹介します。

全景
建物形状のアウトライン(カチッとした線)は、敷地条件や、庭、眺望の確保等から決まっています。
また、内側の曲線(ふわっとした線)の下には2世帯の関係の結び方を考慮して、自由にヴォリュームを配置しています。
カチッとしたものとふわっとしたものが独立して、ぶつかって、間が生まれてこの住宅はできています。

表門
門扉右には大きなヒマラヤ杉があり、この住宅の構えを印象的なものにしています。

少し曲がったアプローチを抜けると表玄関です。
続いて、裏のアプローチです。



リシンの壁(駐車場)を抜けて、

中庭に入ると茶色と、黒と、白の杉羽目板塗装のヴォリュームが並んでいます。
それぞれ、各世帯と共用部(ゲストゾーン)に対応しています。

世帯間の距離。

続いて各ゾーンの雰囲気を少し。
各ゾーンは、中庭側に配置したボリュームの動き具合と、床+壁(杉羽目板)の塗装色によって異なる雰囲気に仕上られています。

共用部(ゲストゾーン)・黒

表玄関

和室から。
R形状の開口や、段々のカウンター等、意匠的にも遊びの要素を多く取り入れています。

以前の住宅にあった格天井を再塗装して活用しています。

黒のゾーンと白のゾーンの境界と各ゾーンをまとめるハイサイドからの眺め。

扉を開けて白のゾーンへ。

幅の狭くなった場所を抜けて,

リビングとなります。

中庭側に配置したボリュームとアウトライン側のボリュームによって、名前をつけにくい場所ができています。
ボリュームの間をするする〜っと抜けて振り返ると、

開いたり閉じたり、いろんな角度の壁に挟まれている事がわかります。

食い込んだヴォリュームの上部開口によって、光の入る玄関。

合板の部屋と階段。

合板の部屋。


両世帯の間に位置する共用部を経由して。
扉の奥が茶のゾーンです。

扉を開けたところ。

扉から左へまわるとリビング・ダイニングです。
すばらしい庭が目の前に広がります。

庭側から。
中央のヴォリュームによって、いくつかの場所がゆるやかにつながりながら形成されています。

ヴォリュームの裏側は中庭に面しています。

大きな勾配屋根と低いフラットな屋根でハイサイドをはさんでいる構成がよくわかります。
低い屋根の下にヴォリュームがあらゆる状況をつくりだすように配置されています。

予備室からの眺め。

多摩川への眺望の開けた部屋。

最後に屋上デッキを何枚か。

南からの屋上デッキ全景。
蔵を屋上デッキの曲線がゆるやかに囲み、その外側にハイサイド窓がぐるっと廻っています。

中庭からの眺め。
空や木々が曲線によって切りとられています。

北側から。
デッキ形状は膨らんだり閉じたりさせ、動きをもたせています。
西側から。
屋根のラインで木立が切り取られています。

並んだ駐車場の屋上。
多摩川を望みながらのバーベキューなど、最高です。

屋上デッキから中庭を望む。
平屋ですが、中庭と屋上デッキでの上下の関係をもったコミュニケーションが可能です。


多くの方々に助けていただきながら竣工することができました。
関わっていただいたみなさまの思いをたくさん吸込んで、幸せな建築になってくれると思います。

更新が遅れてばかりでしたが、長々とお付き合いくださりありがとうございました。
この住宅に興味をもたれた方は、
http://www.stas.jp
も覗いてみて下さい。
よろしくお願いします。

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