2009年10月21日水曜日

2009.08.27屋根・外壁etc

屋根・外壁では板金の工事が進んでいます。
職人さん達が一枚一枚丁寧に貼ってくれています。


今回使用したガルバリウム鋼板は幅400mmのものです。
屋根だといまいちわかりにくいのですが、壁面になると幅広なのがわかります。
建物の大きさとまわりの環境を考えて、ゆったりとしたサイズとしています。

足場が取れていないので見えにくいですね。
光の加減によって、黒にも茶にも見える色をチョイスしています。
建物の外側は樋なしの屋根・外壁一体ガルバリウム鋼板としているので、大きな固まりのようなイメージで考えています。
対照的に中庭では、緩やかな曲線の低い屋根の下に、各ゾーンのインテリアを反映させた杉羽目板のボックスが一見ランダムに配置されています。

最終サンプルが出揃いました。
ゾーンの雰囲気ごとに塗り分けられたフローリングと、床から色味を吸ったようなイメージの杉羽目板です。
杉は木目をつぶさないように浸透性の自然塗料で塗っています。
もっと繊細な表情をしているのですが、写真ではうまく伝わっていませんね。



断熱材の施工が進んでいます。
すきまなく充填することで、家を暑さ、寒さから守ってくれます。


開口部枠の施工も進んでいます。



中庭側も徐々に輪郭がはっきりしてきて、空の見え方や、世帯間の関係性など生活が少しずつ見えてきました。

2009年10月7日水曜日

2009.08.21屋根防水下地etc

外部が固まりつつある状況のなかで、様々な工事が同時に行われています。
幾つかご紹介したいと思います。

□屋上デッキ防水下地

FRP防水の樹脂塗りが行われた後で、表面がツヤツヤしています。
この後、ガラス繊維の貼付け→樹脂塗り→トップコートと幾つかの工程を経て完成となります。




□ハイサイド窓取り付け

ハイサイド部分の換気用可動部のサッシが取り付けられています。
他の窓同様、外部と内部のバランスで配置を決定しています。


ハイサイド部分から内部を見ると。


ご苦労様です!

□内部
これからの工事のための様々なものが搬入されています。

大量の断熱材や。

大量のフローリング。

上に見える銀色の筒が、浴室乾燥機の排気ダクトです。
奥の黄色いのが、消音の断熱材です。主に音のする水廻りに使います。
住宅の大事な部分の施工が進んでいます。


本当に天気のよい日でした。

2009年10月5日月曜日

2009.08.20鉄骨階段

お盆休みを挟みまして、屋外鉄骨階段が取付けられました。
取付後、構造事務所の方に検査をして頂きました。

意匠的には、

横から見ると、細いささら(階段を側面から挟んでいる部分)が浮いているように見え、

正面にまわると、鉄板の段板が挟まっているだけなので、向こうが透けて見えるというものです。
加えて、奥に見える壁にはささらをべったりつけず、できるだけ浮いている意匠に近づけようとしています。

2つある屋外階段のうちひとつの見上げ。

階段と建築本体の接合部。
丸パイプで繋がれているのみの意匠となります。

丸パイプは階段中央部1本と最上部踊り場部分2本の計3本です。

上部より。

手すり。
丸パイプの柔らかさとシャープな接合部。

登るとなかなかいい音がします。

構造的にも施工的にもみなさんに助けて頂いて、思い入れのある階段となりました。

2009.08.05開口部

これまでの、工事の流れをざっと振り返りますと、
旧家屋の解体
  ↓
遣り方(建物の配置を確認)
  ↓
土工事(基礎を施工するための下準備等)
  ↓
基礎工事
  ↓
建て方(木造一部鉄骨の躯体立上り)
  ↓
屋根・外壁の下地

構造躯体が立ち上がると、工事はまず外側をある程度かっちりさせてから内側へと進んでいきます。
雨の侵入を防ぎ、内部での工事を進めるためです。
前回の屋根防水シートもそうですが、現在がちょうど外側を固める工程にあたります。
引き続き今回は外壁開口部についてです。

外壁に面した開口部は、住宅内部での生活上有効な位置や大きさと、外観での雰囲気づくりのための位置や大きさの条件が双方備わっていなくてはならない部分になります。
外観上の統一感とリズムそして、住宅内での安心感と周辺環境とのつながりを確保できるように、慎重に位置を決定していきました。
外壁側の開口部にはいくつかのバリエーションがあり、
・目の前に立つと自分のからだがすっぽりと入るような大きなもの
・床に座ると外が眺められる横長のもの
・椅子に座るとちょうどよい高さの正方形のもの
・縦にかなり大きなもの
・室内を光で満たす連続した高い位置にあるもの
・目の前のきらきらした川を眺められるパノラマのもの
・開けると庭と一体化するとても大きなもの
・見える景色はそれそれ異なるが同時に眺められる大きさの同じ双子もの
・食器を洗いながら遠くを眺められるもの
・上部の景色が少しだけ見える高い位置にある小さなもの
・内庭に面した三面のもの

現場では養生のため住宅にぐるーっとビニールシートがかけられています。
外はまだ見えないのですが、水色の部分が開口部となります。

内庭に面した大きな開口とハイサイド

ビニールシートの向こうの庭に面している大開口。

奥に見えるのはパノラマ開口です。(絶景)

双子の窓。

写真かなりわかりにくいですが、、、
アルミサッシは四角いフレームのまわりにつばがついていて、そこをあらかじめセットしておいた木の枠にビスで留め付けていきます。

こちらは木の枠に溝を彫ってそこにそのままガラスを固定する部分の見上げです。

ただ機能的に使われているものが思いがけない光景を見せてくれることが現場ではよくあります。

高い位置の小さな開口と、横長の開口。


子供部屋の開口。
子供だとちょっと高い位置にあります。
届かなかったものが、だんだん届くようになる。そんな窓です。

ビニールシートや足場が取れたところを早く見たいです。